Google Meet とは?無料・有料版の機能や使い方、Zoomとの違いも解説
コラム更新日:2025.07.29
在宅勤務やリモートワークが増える中、効率的なコミュニケーション手段が重要となっています。 Web会議ツールである Google Meet ですが、「有料版とは?無料版と何が違うの?」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Google Meet の有料版とは、Google が提供する有料のビジネス向けグループウェア「Google Workspace」に含まれるアプリを指します。 有料版では、会議の最大参加人数や時間制限のほかにも、より高度な機能が使えるメリットがあります。
本記事では、有料版 Google Meet でできることや、料金や機能など無料版との違いについてご紹介します。また Web 会議ツール Zoom との違いについても解説。 Google Meet を使って、効率的な Web 会議を行いたい方はぜひ参考にしてください。
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執筆・監修:TSクラウド編集部
Google Workspace 正規代理店のうち、最も高いランクのプレミア資格を持っています。業界歴 17 年、延べ 3,500 社以上へのサービス提供で培った知識と経験を活かし、Google Workspace の情報を発信しています。
Google Meet とは? Google が提供するWeb会議ツール
Google Meet は、離れている人とも顔を見ながらコミュニケーションを取ることができる、Google が提供するクラウドベースの Web 会議ツールです。リモートワークやオンラインでの打ち合わせ、社内外のコミュニケーションにおいて、その利便性と信頼性から多くのユーザーに選ばれています。
➤Google Meet の基本
Google Meet は、Google アカウントを持つ人は、誰でも無料で利用可能です。特別なソフトウェアのインストールは不要で、Web ブラウザから直接利用できるため、IT に詳しくなくても誰でも安心して使うことができます。
➤Google Meet を利用するメリット
Google Meet を利用する最大のメリットは、その手軽さと Google ツールとの連携の強さです。インターネット環境があれば、PC やスマートフォン、タブレットなどさまざまなデバイスから手軽にオンライン会議に参加でき、 Google カレンダーから簡単に会議をスケジューリングしたり、Gmail から直接会議に参加したりと、普段使っている Google サービスとシームレスに連携します。
また、Google が提供するサービスであるため、セキュリティ面でも安心して利用できる点もメリットと言えるでしょう。例えば、会議のデータは暗号化され、不正アクセスから保護されています。
➤有料版ならさらに便利で安全な Web 会議が実現
Google Meet は、無料版だけでなく、「最大参加人数の拡大」や「会議時間の延長」、「録画機能」など、より業務に役立つ機能を利用できる有料版の Google Meet も提供されています。
Google Meet の有料版とは、Google が提供する有料のビジネス向けグループウェア「Google Workspace」に含まれるアプリを指します。Google Workspace は、Google Meet だけでなく、Gmail や Google カレンダーなど、ビジネスに欠かせないツールが統合され、業務効率化の向上が実現できます。さらに、プランに応じて最新の生成 AI「Gemini」も追加料金なく利用可能です。
関連記事:Google Workspace とは?使い方やできること、料金プランを解説
Google Meet と zoom の違い|料金・機能・使いやすさ
Google Meet と Zoom は、どちらも人気の高い Web 会議ツールですが、それぞれに特徴があります。大まかには、Google Meet が Google ツールとの連携を強みとするのに対し、Zoom は単体での機能の豊富さ、大規模なウェビナー開催に適している点が挙げられます。料金・機能・使いやすさの点について、それぞれの特徴は以下のとおりです。
Google Meet | Zoom | |
---|---|---|
料金 | ・無料版でも基本的な機能が利用可能。 ・無料版は参加者が 3 人以上の場合、1 時間の時間制限あり。 ・既存の Google Workspaceユーザーは、追加費用なしで高度な機能を利用できる。 ・Google Workspace のプランは 800 円~。 (※Google Workspace 料金表はこちら) |
・無料版は40分の時間制限あり。 ・有料プランは 1999 円~。 ・多様なニーズに対応している。 (※Zoom 公式サイトより) |
機能 | Gmail や Google カレンダーからのスムーズな会議設定・参加が可能。 有料版のプランによっては、ノイズキャンセルやブレイクアウトルームなど、ビジネスに必要な機能が網羅されている。 |
ウェビナー機能やバーチャル背景のカスタマイズ性、リアクション機能など、単体での機能の豊富さが特徴。 大規模なオンラインイベントや、エンターテイメント性の高い会議にも適している。 |
使いやすさ | Google サービスに慣れているユーザーにとっては、直感的に操作できるシンプルなインターフェースが特徴。 URLをクリックするだけで参加できる手軽さも魅力。 |
初めて利用する際も分かりやすい設計だが、多機能ゆえに慣れるまでに時間がかかる場合もある。 その分、細かな設定やカスタマイズが可能。 |
関連記事:Google Meet と Zoom、どちらが最適?料金・機能から徹底比較ガイド
Google Meet の主要機能。何ができる?
Google Meet には、Web 会議を円滑に進めるためのさまざまな機能が搭載されています。参加者とのコミュニケーションを深めるためのチャット機能や、資料を共有するための画面共有機能など、ビジネスシーンで役立つ機能が充実しています。
➤無料版 Google Meet で使える機能
無料版の Google Meet でも、基本的な Web 会議機能を利用できます。主な機能としては、以下のようなものが挙げられます。
- ビデオ通話・音声通話の基本機能
- 最大 100 人まで参加可能
- 最大 60 分までの会議時間(1対1の通話であれば24時間まで利用可能)
- テキストチャット機能
- 画面共有機能
- 背景の変更
無料版 Google Meet でも上記の機能が使えるため、個人間のコミュニケーションには便利に活用できます。
関連記事:Google Meet の無料版には時間制限がある!制限なく使う方法や無料で使える機能
➤有料版 Google Meet で使える機能
有料の Google Workspace に含まれる Google Meet は、無料版にはないさらに高度な機能が利用可能です。プランごとに利用可能な機能や上限に違いがありますが、 Web 会議をより便利に快適に使うことができ、ビジネスシーンで役立つ高度な機能を備えています。
- 参加可能人数が 100 人以上になり、より大規模な会議が開催できる(※)
- 最大 24 時間までの会議時間
- 会議の録画・保存機能(※)
- 会議中に参加者を小グループに分けて話し合いを進めるブレイクアウトルーム(※)
- 周囲の雑音を自動で除去するノイズキャンセル機能(※)
- 質問や発言がある際に、挙手で意思表示ができる挙手機能
- 参加者からの質問を管理し、回答ができる Q&A 機能(※)
※プランにより異なる
有料版 Google Meet は、Web 会議の質を向上させ、より生産的なコミュニケーションを促進します。具体的な使い方については下記の記事で紹介しています。
関連記事:Google Meetの使い方。招待されたら?パソコン・スマホでの対応方法
関連記事:Google Meet の録画方法。保存先や録画できない場合の対処法を解説
無料版と有料版 機能・制限の違い
無料版 Google Meet | 有料版 Google Meet | |
---|---|---|
参加人数 | 最大 100 人 | 最大 1000 人 ※1 (プランにより異なる) |
会議時間 | 1 時間 (1 対 1は 24 時間可能) |
最大 24 時間 |
管理権限 | 会議主催者のみ | 会議主催者が共同ホストを割り当てられる(※2) |
高度な機能 | Web会議とチャットがメイン | エディションによって利用可能な機能あり |
会議を録画して Google ドライブに保存 | ✕ | ◯(※2) |
ブレイクアウトルーム | ✕ | ◯(※2) |
クラウドベースのノイズキャンセル | ✕ | ◯(※2) |
※1:500人を超えた場合、次の500人は視聴専用として参加
※2:この機能は、Business Starter では利用できません。
有料版 Google Meet の一部機能は契約している Google Workspace エディションによって利用可能な範囲が異なります。各エディションについては以下の記事に詳細をまとめています。
関連記事:Google Workspace のエディションを比較!プランの特徴や選び方のポイントを解説
有料版 Google Meet でできること
有料版 Google Meet でのエディションごとに利用可能な便利な機能について、ご紹介します。
Business | Enterprise Essentials | Enterprise | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Starter | Standard | Plus | Essentials | Plus | Standard | Plus | |
参加可能人数 | 100人 | 150人 | 500人 | 150人 | 1000人 | 500人 | 1000人 |
時間制限 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
背景の変更 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
挙手 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Web会議の録画 | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ブレイクアウトルーム | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
アンケート、Q&A | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
出欠席の確認 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
※2024年1月現在
➤機能① 背景変更
自宅で Web会議をするとき、部屋の様子が写り込むことが気になることもあるのではないでしょうか。Google Meet は、ビデオ通話中の背景を変更できるため、部屋の様子を写り込ませたくない場合に便利でしょう。背景の画像は、オフィスや風景などの Google が厳選したものから選べる他、自分でアップロードした画像も設定できます。また、背景をぼかす設定もできるので、TPO や気分にあわせてカスタマイズできます。
▼背景に画像を設定する
▼背景をぼかす
また、会議の妨げになる背景ノイズを除去する機能や背景をぼかす機能もリリースされています。会議の妨げになる映像を軽減することで、個人のプライバシーを守り、会議に集中できる環境を作ります。
➤機能② 挙手
Web会議中に質問があるときには、挙手機能を使って、意見があることをアイコンで簡単に知らせることができます。ミュートの状態でもリアクションができるので、他の人の発言を遮ることなく、スムーズに会議を進めることができるでしょう。挙手以外にも、うなずいたり、反応したりするアイコンがあるので上手に活用するとよいかもしれません。
➤機能③ 録画
Google Meet での Web会議を録画することができる機能です。録画されたデータは Google ドライブに自動で格納され、会議に参加できなかった人にも会議の内容を共有することができます。
➤機能④ ブレイクアウトルーム
ブレイクアウトルームは、大人数での会議のなかで、一時的に小さなグループに分けてディスカッションをした後、また元の会議に参加し直すことができる機能です。Google Meet では、1回のビデオ通話で、最大100個のブレイクアウトセッションが作成でき、ランダムかつ均等に割り当てられます。会議のホストは、各ブレイクアウトルームに入室し、ディスカッションの視聴や参加が自由にできます。
関連記事:Google Meetのブレイクアウトルーム開催方法を解説!やり方や条件、よくある疑問と回答
➤機能⑤ Q&A、アンケート
Q&A を活用することで、会議の流れを中断せず、自由に質問を投げかけたり、質問に賛同したりすることができる機能です。主催者は、多くの参加者が関心を持っている質問に絞って回答することができます。
また、Q&A を利用すると、控えめな人や考えを整理するのに時間がかかる人などでも、自分のペースで質問を投げかけることができ、参加者全員が積極的に会議に参加することができるかもしれません。会議終了後、参加者からの質問の内容がメールで自動的に主催者に送信されるので、未回答の質問へのフォローもできます。
アンケートは、参加者の意見を速やかに収集できる便利な機能です。アンケートを使って、論議が必要な課題をピックアップしたり、会議の内容が理解できているか確認したりすることができます。アンケートが終了すると、集計結果を含むレポートが会議主催者に送信されます。主催者はアンケート結果を共有して参加者が集計結果を、グラフなどで閲覧できるようにすることもできます。
➤機能⑥ 出欠状況確認
大人数でビデオ会議を行うときやオンライン授業を行うとき、参加者の出欠状況を確認するのは大変な作業ではないでしょうか。Google Meet では、ビデオ通話終了後、主催者に出欠レポートがメールで送信されるので、簡単に参加者の出欠席がわかります。レポート内には、参加者の名前、メールアドレス、参加者が会議に参加していた時間の長さが記載されます。
有料版 Google Meet の基本的な使い方
Google Meet の基本的な使い方として、「会議の設定方法・参加方法」「画面共有」「録画機能」をご紹介します。
参考記事:Google Meetの使い方。招待されたら?パソコン・スマホでの対応方法
➤Web会議の設定方法と参加方法
Google Workspace のアカウントにログインすることで、Google Meet が使用できるようになります。Web会議の設定方法は3つの方法があります。
・Google アプリから Google Meet を開く
Google アプリのアイコンから Meet を選択します。予定されている会議の場合は、表示されている予定から目的の会議を選択し、「続行」をクリックしたあと「今すぐ参加」をクリックします。
予定に表示されていない会議への参加の場合は、「ミーティングに参加または開始」をクリックします。ミーティングコード(Web会議URLの末尾の文字列)かニックネームを入力し、続行をクリックします。自分で新たにミーティングを開始する場合は、ニックネームを入力するか空白のまま「続行」をクリックし、「今すぐ参加」をクリックします。
・Google カレンダーで設定した予定から Google Meet を開く
スケジュールを選択し、「Google Meet に参加する」を選択したあと、Google Meet の画面が表示されたら「今すぐ参加」をクリックします。
・Gmail から Google Meet を開く
Gmail のサイドバーに表示されるMeetを開き、「参加予定の会議」を選択します。該当の会議を選び、「今すぐ参加」をクリックします。また、届いた招待メールからビデオ会議の URL を選択する方法もあります。
➤Google Meet で画面共有する方法
プレゼンテーションなどで画面共有が必要になることもあるのではないでしょうか。Google Meet での画面共有の方法をお伝えします。
1.ビデオ会議に参加します。
2.右下の 「画面を共有」 を選択します。
3.「あなたの全画面」「ウィンドウ」「Chrome タブ」のいずれかを選択します。
4.「共有」を選択します。
カメラがオンになっていると、画面を共有している間も自分の映像が参加者に表示されます。Chrome のタブを共有すると、そのタブの音声もデフォルトで共有されます。また、別のタブを共有するには、共有するタブを選択し、「代わりにこのタブを共有」をクリックします。画面共有を停止するときは、Meet のウィンドウで「画面共有を停止」をクリックします。
Google Meet で画面を共有する方法の詳細は、以下の記事にて画像付きで解説しています。
参考記事:Google
Meet、3つの画面共有方法を解説。便利な使い方や利用時の注意点
➤Google Meet での録画機能の使い方
Google Meet の録画機能の使い方の手順は以下の通りです。
1.ビデオ会議に参加します。
2.画面右下のアイコンのなかにある「ミーティングを録画」をクリックすると、録画に対するアラートが表示されるので「承認」を選択する。
3.録画が開始されると画面右上に「REC」と表示されます。
4.録画を終了させる場合は、録画を開始したときと同じように画面右下のアイコンのなかの「録画を停止」をクリックします。停止を選択すると、録画停止の同意ボタンが表示されるので「録画を停止」を選択します。
録画されるのは、発言中の参加者と、固定されている画面です。参加者を固定しても、発言中の参加者以外のユーザーやその他のウィンドウは録画されません。録画ファイルは、主催者のマイドライブ内「Meetの録画」フォルダに保存されます。
有料版の Meet であっても、Business Starter プランの場合は録画機能に対応していないのでご注意ください。
Google Meet での録画方法は、以下の記事にて画像付きで解説しています。
参考記事:Google
Meetの録画方法。保存先や録画できない場合の対処法を解説
Google Meet で最適な Web 会議環境を構築しよう!
この記事では、Google Meet の基本的な情報から、無料版と有料版の機能の違い、そしてZoom との比較について詳しく解説しました。無料版でも基本的な Web 会議は可能ですが、より高度な機能や大規模な会議に対応するためには、 有料版 Google Meet の導入を検討することで、 Web会議の質を格段に向上させることができます。自社のニーズに合わせて最適な Google Meet の活用方法を検討し、生産性の高い Web会議環境を構築しましょう。
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